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【生誕100年記念】作家・辻邦生が高校生から73歳まで書き続けた100冊の日記も初公開される @霞会館記念学習院ミュージアム

 フランス文学者の辻邦夫(1925~1999)は、1960年代から90年代にかけて、文学界に足跡を残し現在も読み継がれている作家である。建築家の磯崎新・宮脇愛子夫妻と親交を重ね互いに刺激し、銅版画家の山本容子とは挿画を通して協働するなど、言葉とイメージが響き合う仕事を重ねた。
 学習院大学でも文学部フランス文学科(現フランス語圏文化学科)で約35年にわたり教鞭をとり、多くの学生に影響を与えてきた教育者でもある。

 霞会館記念学習院ミュージアムに所蔵されている辻邦生の膨大な文学とその拡がりを多方面から紹介する企画展が、前後期の2部制で開催される。前期〔Part1〕では作家と作品、創作の歩みに焦点を当て、後期〔Part2〕では人やモノとの関係に光が当てられる。
 前期のメインとなるのは、旧制高等学校時代から73歳で急逝するまで、辻が書き続けた日記『Journal』全100冊がずらりと並ぶ。そして若き日に辻と一緒にフランスに留学し、美術史家でもあり、名古屋大学、お茶の水女子大学でも教鞭をとった妻の佐保子と描き交わした300点以上におよぶユニークなイラスト“MANGUA”も展示される。スケッチを通して日常や人物を見つめる辻の鋭い観察眼とユーモアにも出会えることだろう。書斎机や愛用の品々、書棚の一部も復元、展示され、探検家・角幡唯介、実業家・出口治明、小説家・桜庭一樹、小説家・松岡圭祐ら、辻の文学に影響を受けた著名人が本展のために寄せた推薦コメントも紹介される。

高輪自宅の書斎にて 1996年6月
辻邦生・佐保子夫妻がイタリア政府より授与されたカヴァリエーレ・ウッフィツィアーレ章 1995年7月

 
 本展は、辻の生誕100年を記念して、山梨県立文学館(甲府市)、軽井沢高原文庫(軽井沢町)、旧制高等学校記念館(松本市)、春日居郷土館・小川正子記念館(笛吹市)、清須市はるひ美術館(清須市)といった作家ゆかりの地で2025年4月より開催された集大成の展覧会とされている。

生誕100年記念
Re:辻邦生-いま、ふたたび作家に出会う

会期:2026年3月14日(土)~5月16日(土)
会場:霞会館記念学習院ミュージアム(学習院大学目白キャンパス内)
時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
休館日:日曜・祝日、5月3日(日)〜6日(水)
※3月20日(金・祝)、4月12日(日)は開館
入館料:無料
お問い合わせ:03-5992-1173


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