仲間たちの時間

ドラマ「やすらぎの刻~道」の俳優たち─石坂浩二、浅丘ルリ子、加賀まりこ

2年ぶりに再結集する愛しき「やすらぎ」の住人たち

 
 前略おふくろ様」「北の国から」をはじめテレビ史に刻まれる多くの脚本を手がけ、テレビドラマの黄金期を支えた脚本家・倉本聰が、テレビに愛を込 めて執筆したドラマ「やすらぎの郷(さと)」は、世代を超えた幅広い年齢層に支持されただけでなく、多くの俳優たちが1シーン、1カットだけでも出演を望んだ作品としても話題をよんだ。実際、1シーンだけの出演という俳優も多かった。「やすらぎの郷」というドラマには、それだけ俳優たちを惹きつける魅力があったのだ。ドラマ製作にかかわるすべての人々の、テレビへの愛が込められた作品であったからに違いない。最終回のエンディングロール に、俳優だけでなく、すべてのスタッフの名前が流されたとき、〝テレビ人〟 たちの誇りと愛情を感じさせられた。

 
 この春「やすらぎの刻~道」としてドラマがお茶の間に帰ってくる。1年間の連続放送と、さらなる長丁場となる。ドラマには〝二重構造〟なる新たなしかけが用意されている。

 まずは、テレビと真剣に向き合い、全盛期を支えたテレビ人たちだけが入居を許される老人ホーム「やすらぎの郷」のその後の物語。石坂浩二、浅丘ルリ子、加賀まりこはじめ、おなじみの愛すべき住人に加え、新たな住人として、いしだあゆみ、大空眞弓、松原智恵子ら、やはり昭和のテレビを彩った俳優たちが参加する。施設のコンシェルジュとして板谷由夏も新加入。


 「浅丘さん、石坂さんと再びご一緒できる現場は、気心が知れているのでやはり気が楽です。新しい入居者の方たちとは、まだ全員はお会いしていないんですよ」(加賀)、「前回感激したの はおよそ30年ぶりに石坂さんと共演できたことでした。今回またみなさんとご一緒できるのは嬉しいんですが、一年でしょう、何とか無事にゴールできるように努めたいですね」(浅丘)と。 前作では、浅丘と加賀の歯に衣着せぬ会話で、丁々発止とわたりあうベテラン女優同士ならではの演技のかけあいも、実生活を垣間見るようで楽しい見どころであった。「とにかく倉本さんが私たちのことをよくご存じで、本当にフィクションなのって感じなんです」と浅丘が言えば、「そう、乱暴な物言いをしていても、根底に愛があるから何でもできますよね」と応える加賀が「最初の一週目はね、私たちがホー ムに入る10年くらい前の設定で若返るんですよ。そこが結構楽しかったですよ」と披露してくれた。

 
 そして石坂は「歳を取ったら考えなければいけないことって、いろいろあるわけで、それがドラマになるということがインパクトがあったと思うんです。そこの描かれ方が今までよりも緻密で、構成力もすぐれていた。そういうところが、この先のドラマ作りに影響を与えていくという気はすごくしましたし、そんなドラマに出演できて良 かったと思いましたね。そこを踏まえて今回またやれるということはさらに大きなドラマになっていくのじゃないかと思います」と語る。

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